キャリアを持ちたい。たとえ外国でも。

キャリアを持ちたい。たとえ外国でも。

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日本の皆さんこんちは。

久しぶりに何か書くかな。

実は最後に記事を書いてからもうすでに数ヶ月経ってる。こんなに放っておいてもブログ閉鎖に追いやられたりしないのは自身で運営するメリットの一つであろう。 まぁそのためサーバーのレンタル代を払わなきゃならないのだが、それも年 60 ドル(6000 円程度)。ちょっとした趣味として考えると妥当な投資額でしょう。

まぁいいや。

2016 年の夏、なんだかんだ忙しかったってのもあったけど、そりゃあもう、まったくもって何も書かなかったね。暑かったし。

ただ、2 月下旬から働き始めた会社(過去記事:面接行ってきた 2 )ではそこそこ順調。当初は 1 年間の契約で採用されたんだけど、毎日キーボードをカチャカチャしてたらある日の朝ボスに呼ばれて「お前はずっと居てよろしい。」ってことになった。 とーっても心地の良い職場なんであと 2 年くらいはここで頑張ろっかなーなんて思ってる。金曜は午前中で終わりだし。

プログラムを書く男 無意味なほど広いデスクに好きな飲み物を並べ、好きな音楽を朝 9 時から夕方 5 時まで聞きながらキーボードを叩く。

そんな僕の仕事内容は Web サイトの構築・更新及びメールを毎日ウン万人に送りつけること。 こんな作業内容も僕にとっては、普通の人が読めない言葉で書かれたちょっとしたクイズを読み、それらへの回答を自分の信じるやり方で書き上げていくという「頭の体操」のようなものだ。この仕事は半年経った今でもそこそこ面白い。 これでお金くれる会社があるのは 21 世紀だから。

現在こんな毎日を過ごしているが、僕が日本にいたときは外でまともに通用するスキルなんてなーんにも無い普通の自衛官だったのだ。フルタイムで働きながら普通に学校に通うことができる国カナダに来なけりゃ、こんな劇的なキャリアチェンジは実現していなかったであろう。 もし日本にいたら、週 70 時間働かされ疲労困憊し、学校に行ったり退職するなんて選択肢を「…バカバカしい。」なんて思いながら思考停止させて生きるのだろう。 そう思うと日本は恐ろしい国だ。(「残業 100 時間で過労死は情けない。」なんて香ばしいコメントが有識者から聞けちゃうしな。)

キャリアを持ちたい。たとえ外国でも。

カナダに渡った後になって、この国でどういうキャリア形成をしていくのがベストなのか真剣に考え始める日本人は結構多い。 最初はワーホリなんかを使ってほぼ勢いで来たけど、彼氏/彼女ができちゃった等の理由で計画していた期間よりずぅーっと長く滞在することになる日本人は結構いる。 そうなってくると真剣に考え出さなきゃいけないのが仕事の選び方だ。

そうは言っても世の中色々な生き方がある。もちろん「仕事?専業主婦になるから平気。」って姿勢の人もそこそこ見かける。でもこれって二人の関係が破綻した結果、生活難に陥るのは明白だ。 日本と違い、世間体など大して気にしないここカナダではある程度期間を過ぎたカップルが別れたりするのも珍しくない。 日本でもそうだが、やはりこの国でキャリアを育てずに専業主婦(夫)一本でやっていくという選択は、相手に自分の人生を委ねる非常にリスキーな生き方だ。

仕事選び

以前にも別の記事で書いたけどワーホリの人、と言うかほとんどの日本人から人気のある就職先は、やはりジャパレス(日本食レストラン)だ。 採用に関して日本人であることが有利に働くだろうからって意見を聞いたことがるが、まぁ実際どうなのかは知らない。 でもさ、やっぱりそこそこの期間働いていくと限界が見えてくる。限界っていうか、収入や休暇日数なんかの天井。 周知の事実だが、レストランはオーナーだけが一人勝ちできる世界。オーナー以外は全員最低賃金なんて経営の仕方もザラ。一流どころのシェフでもない限り、この分野に生涯のキャリアを見出すことのできる人はそういないだろう。

少ない努力で最大限の成果を。ずるく生きる。

日本の感覚だと、長く続けられて普通の収入のある職業としてパッと考えられるのは「営業」「販売」「企画」や「マーケティング」なんかだろうか、まぁ海外でこんなのできたらカッコイイなって僕も思うわ。 でもさ、これら業種に共通しているのは「物やサービスを売るのが究極の目的」だってこと。要は口先がものをいうのだ。そんなところに外国人である我々が飛び込んで、ネイティブ達と数字を争うのは避けた方が無難に決まってる。 もちろん例外はあるだろうが、ごく平均的な能力の持ち主なら最初からこれらの土俵で戦わないよう注意を払った方が賢明だ。

そこで僕がお勧めするのは Web 業界だ。理由は、

  1. 技術職だということ、つまり話す言語に頼らない
  2. 将来の見通しが明るい成長産業
  3. オモロイ

上にあげた 2 の「将来の見通し」なんていう理由は実際おまけみたいなもんで、外国人である我々にとって、1 の「手に職さえ付ければなんとかなってしまう」っていう要素が一番大きい。ぶっちゃけ仕事をするうえで、日本人がネイティブのカナダ人に劣るところっていったらもう言語くらいしかないのだ。 「提出期限を守る」、「こまめに連絡をとる」、「勤務時間は仕事の時間だってことを知ってる」、「朝ちゃんと来る」っていう日本で当たり前のことをやっていれば、多少不器用でも良い働き手として評価されるのがここカナダ。この業界では僕らが話す言葉なんか大した意味をなさない。「あんた何作れんの?」を問われるのだ。

僕は現在 Front-end Integrator として、モントリオールのとある会社で毎日キーボードをペロペロしているが、先にも言ったとおり僕はカナダに来る以前、日本じゃずーっと自衛官。学校もずーっと文系だったしパソコンなんか就職した後初めて手にしたしネットに至っては 27 歳の時に初めて家に引いたくらいだ。

そんな人間でも一年間夜間学校にでも通えば十分プロとしてやっていけるのがこの業界の良いところ。たとえスタートが遅かったとしても業界自体が若いため努力次第で先輩たちにすぐ追い付くことができるのだ。 (まぁ一旦働き始めるとこれが悪いところでもあるが、常に勉強する姿勢を崩さなければ後輩達に追いつかれる心配もない。)

これまで一緒に働いてきた人たちの中には情報系の大学でしっかり勉強してきた人もいるが、僕のように職業訓練校まがいを出ただけの移民、怪我が原因でジムのインストラクターを辞めて独学で参入してきた者もなんかもいる。 比較的若い業界だからっていうのもあるが、ここは様々なバックグラウンドの人間を受け入れる寛容さと成長の可能性を持っている。 また、今後何十年も成長が止まらないのは明白であり、北米に限った話ではないが実際全然人が足りてない。今後もこの需要を満たすほど供給が育つ見込みは薄いと言われてる。

全人口がウェブサイトやサービスを欲しがるような時代にありながら、それをまともに作れる奴がその 1%もいないのだ。

まぁ今後のキャリアについて色々迷ってる人は一考してみる価値あると思う。パソコンが嫌いでなければ。


余談であるが、日本では「プログラマー 35 歳定年説」みたいのがあるらしい。文字通りプログラマとしての限界は 30〜35 歳前後であるという説だ。 しかしながらここカナダでは、採用に至って年齢確認なし(そもそも違法)年功序列というハゲを救済するための制度も存在しないため、こんな話は正にどこ吹く風。 35 を超えると能力的に難しくなるんだよって主張する人もいたがそれを聞くたびに、日本人は歳をとるほど頭が悪くなる民族なのかと本気で疑ってしまう。過去一緒に働いたことのある僕が最も尊敬するプログラマーは 40 代後半の男である。

最後まで読んでくれてありがと。リクエストと闘志が出れば続き書きます。

したっけ。

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