日本の皆さんこんにちは。 カナダに住み始めて 5 年。ようやく本日になって確信した。
カナダの運送会社は総じてゴミ。
配達員の質とかの話じゃなく、会社そのものがトップからボトムにかけて腐ってる。
いや、日本の運送会社が優秀すぎるのかもしれない。佐川急便とか黒猫とかカナダにいると神に見えてきた。
こっちの運送会社 - 「時間指定配達?日の指定すら受け付けねえよ。ものが欲しけりゃ家にずっといやがれ!」ってレベルだ。
話はこうだ。
2 週間ほど前、僕はあるオフィスチェアをネット経由で注文したんだ。販売元はアメリカの会社でテキサス州から送られてくる。まぁカナダとアメリカは南北でどっぷりつながってるんで、2 国間で物を売り買いするのはごく普通のことなのさ。
まあそこまでは良かった。
昨日、仕事を終えて帰宅すると、隣人が一枚の紙を届けてくれた。運送会社が残していった不在票だった。どうやら不在間に当該椅子を届けようとしたらしい。
おお、もうカナダに来ちゃったのか。
そこまでは良かった。まぁ僕も同居している彼女も普段は家を空けているからね。
ただ、隣人曰く
「この紙、道路にぽとっと落ちてたよ。住所があなたのところだからあなた宛だと思って拾っといたんだ。」
…。
どうやら現場の配達員が面倒臭がって、不在票を家の前に投げ捨てていったようだ。
ここまでも良かった。いや、良くないか。 というのも、これはカナダでは珍しいことではないのだ。
配達をしない配達員と知らぬ存ぜぬを通す運送会社
カナダでの大手運送会社 - UPS も FedEx も Post Canada (郵便局)ですら頻繁にこれやるので有名だ。 実際に配達をせずに不在でしたーって会社に報告する。受取人が在宅かどうかなんて一切確かめもせず、不在票を郵便受けに入れて逃げるのだ。だって面倒くさいもーん。
カナダでは、荷物がきちんと配達されるかどうかなんて全て配達員の采配次第。その日の気分が良ければ全部配達するし、気が乗らなかったり、荷物が重かったり、雨が降っていたり、届け先が 2 階だったりした場合はドアを叩かずそっと不在票入れて逃げればよいのだ。 なんという楽ちんシステム。
まぁ今回は不在票を郵便受けに入れることすら省いたようだが…。
呆れるというか、こんな仕事ぶりがまかり通ること自体が凄い。こりゃあこっちで仕事するの楽なはずだよ。
再配達の調整 - UPS
まぁそれは置いといて、さっそくその椅子を受け取れるようなんとか調整せねば。僕は平日の 9 - 5 時で働いているんで、それ以外の日、もしくは仕事後に受け取れるようにしたい。今回の運送会社は UPS だ。さっそく彼らの web サイトを開く。再配達要請ができるはずだ。
katakatakata
UPS - 北米だけでなくアジア・ヨーロッパでもサービスを展開する大手運送会社。炎上中。
結果。
できなかった。話にならない。
話はこうだ。
再配達のリクエストを送るためには、UPS の web サイトでアカウントを作成しなければならないとのこと。早速作成した。
アカウントも作ったし、これで再配達の調整ページに進める、と「次へ」をクリック。 すると今度は 「アカウントを有効にしますか?」とポップアップ画面が出るではないか。アカウントの作成と有効化が 2 つに分かれてるなんて初めて見たよ。面倒くさ。 ここで文句垂れてもしょうがない。「アカウントを有効にする」をクリック。
なぜか再び、住所、電話番号、メールアドレスの入力を求められる。アカウント作成時に全て入力したのと全く同じものだ。何なの。 アホな子なの UPS って? 仕方なくまた入力。大丈夫かこの会社。
ここまではまぁ良かった。いや、良くないか…。
ここからが本番だ。
再び全ての空欄を埋めて、送信をクリック。
メッセージが表示された。
「ありがとうございます。早速 Kyoshin さんのアカウントを有効にするための暗証コードを郵送させていただきます。通常 2 - 5 日(土日除く)で届くはずです。暗証コード受け取り次第、このページに戻りそれを入力してください。それをもってアカウントを有効にさせていただきます。」
ファーーーー
暗証コードを郵送にするって…。一体なんのためにメルアドを入力させたのだろうか? スピーディな取引がメリットであるインターネットを使っているのに、彼らの頭の中では未だ紙の手紙が行き交っている。 20 世紀なの?流行ってんの?
それにしても UPS でアカウント作るのってどんだけ重大イベントのだろう。FBI じゃないよな UPS だよな。 僕はただ再配達の調整をしたいだけなのに…。
彼らの配達時間帯は平日の朝から夕方まで。土日祝日一切なし。平日の昼に働く僕はどうやって受け取れと言うのだろう…。
再配達調整するためのアカウントを有効にするのに最低 2 - 5 日かかる。このままでは調整できるようになる前に、無意味な配達を不在間に繰り返されてしまう。それに彼らだって無制限に配達を試みてくれるわけではない。 UPS は彼ら独自のルールがあるのだ。計 3 回の配達に失敗し次第、問答無用で荷物は送付元へ送り返すとのこと。
なんという殿様商売。
今回、すでに 1 回失敗してるので残り 2 回だ。
コストの面でいうと、すでに送料だけで 249 ドルもかかっている。アメリカは隣国とはいえ、テキサス州からとなるとさすがに遠い。
もし、この調子で残り 2 回も受け取りに失敗して一度アメリカへ返還されるとなると、椅子を手にするまで送料だけでトータル 750 ドルを失う計算になる。日本円でざっくり計算して 7 万 5 千円だ。たった一つの椅子の送料に 7 万 5 千円も払うなんて馬鹿げた事態は全力で防がねばならない。
さてどうするか。
とりあえず、UPS の役員、現場の配達員そしてゴミ web サイトを作ったディベロッパーに至るまで、黒猫ヤマト配達員の爪の垢をエスプレッソにして飲ませなければならない。
続きます。たぶん。
したっけ。