COVID-19禍での就職活動(後編)

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こんにちは、Kyoshin です。

前回(COVID-19 禍での就職活動)の続きです。

就職活動1週目

実は無職になってから最初の2週間は、せっかくだから新しいプログラミング言語でも覚えようじゃないかと思って最初の2週間はダラダラ過ごした。

さすがに2週間経ってから本腰入れて探し始めたんだけど、前回の記事でも書いたようにまぁ不調だったんだよね。

それでも何件かはインタビューにこぎつけることができたのでそのやりとりをできる限り忠実に書いてみるわ。

1件目

会社所在地:モントリオール 補職:フロントエンドディベロッパー

就職活動開始して3日後になんとか電話インタビュー1件。相手は採用担当の人事のオバハン。(以下「オバハン」とする。)面接言語は英語。

オバハン「どんな言語書けるの?」

僕「これと、アレとそれとあんなのですかねー。」

オバハン「ふーん。ほな過去に関わってきたプロジェクトについて話してくれる?」

僕「はい、5年前はこの会社でゴニョゴニョ…、それで2年前からこの会社でこーこーこういう事をやってきました。」

オバハン「ほーん。なんで前の会社辞めたの?」

僕「契約切れだからです。法律の制限があり2年以上同じとこで働けません。」

オバハン「あ、あんたフリーランス?」

僕「そです。(履歴書に書いてんじゃん。)」

オバハン「うちは社員として働ける人探してんやで。大丈夫か。」

僕「雇用の形態は別に気にしません。」

オバハン「そか。じゃあなんぼ欲しいの?」

僕「そですね。$45 ですね。」

オバハン「時給は勘弁してや。年や。年俸いくらかって話しや。あんたがフリーランスやってた頃と給料体系が違うから気い付けて答えてや。じっさそんなん払えんで。」

僕「じゃ7万ドルで。」(おおざっぱに換算して日本円で 700 万円くらい。)

オバハン「7万な。んー、ま大丈夫やろ。こっちで話し合って良かったら来週にでも連絡するわ。」

僕「来週ですね。楽しみに待ってます。」

(ガチャ)

フランス語のレベルついては聞かれなかった。良い傾向だ。よしよし。

2 件目

会社所在地:モントリオール 補職:React developer

1件目と同じ日にもう1件電話インタビューをとりつけた。相手は僕らのようなフリーランスを専門に扱う Web 系専門のリクルーターだ。パリッとしたスーツの似合う白人男性。(以下「スーツ」とする。)

スーツ「時間を取ってくれてありがとう!君のポートフォリオを見たよ!とってもクリーンでイイね!」

僕「えー見てくれたんですか?それは嬉しいです。」

スーツ「じゃ早速。まずは書ける言語と過去のプロジェクトお願いします。」

僕「これと、アレと…(以下1件目と同じなんで略)」

スーツ「なるほどー。イイね。うん。とってもいい。」

僕「(良い感じだなー。よしよし。)」

(ここまでは良い感じだった。)

スーツ「あ、そうそう。クライアント先では完全なフランス語環境なんですけど、大丈夫?」

(フランス語キター)

僕「あ、大丈夫ッス。僕はフランス語ほぼ話さないんですけど、理解はできるんで英語で返事しますよ。過去の会社でもそーやってました。」

スーツ「うーん。でもやっぱりしゃべった方がいいですよ…。よし、練度判定のついでにちょっとフランス語に切り替えてみましょうか。」

(ゴニョゴニョ…)

スーツ「なんだ結構話せるじゃないですか!関心しましたよ。どこで覚えたんですか?」

僕「過去に3年ほどセキュリティガードやってたことがあってその時はほぼフランス語だけでなんとかやってました。今はその時の「貯金」を使ってる感じでしょうか。」

スーツ「なるほど…」

スーツ「でもちょっと英語入ってますね。特に最近のプロジェクトの話しほぼ英語じゃないですか。」

僕「おっしゃる通りです。セキュリティガード時代に覚えたのもあって、IT 関連のボキャブラリーはかなり乏しいのは事実です。でも、その際は今みたいに単語だけ英語で補完して話しますよ。うまく行きますって。」

スーツ「うーん。今でも全部リモートだからなぁ。今回のクライアント結構気にするんですよ、フランス語。」

僕「…」

スーツ「ま、いいでしょ。良いところいっぱいありますし、クライアントに確認とってみますよ!」

僕「助かります。良い返事待ってますよ。」

(ガチャ)

3 件目

会社所在地:モントリオール 補職:Front-end developer

数日後には3件目の電話インタビュー。相手は小規模のコンサルタント会社。 コントラクターとしてじゃなく、開発チームの一社員として募集しているとのこと。こういったタイプの会社で独自の開発チームを抱えたりするのは珍しいのでは。 事前に会社のサイトをチェック。ちょっとデザインが古風でコンテンツが薄い印象を受ける。いや、なんかぺラペラだな…。

インタビュー相手は少々南米なまりの英語を話す男性。部署は人事。(以下、アンドレとする。)

アンドレ「こんにちは!時間をとってくれてありがとう。」

僕「どーもです。」

(中略)

アンドレ「じゃ最後に、年俸はどのくらい望みます?」

(ちょっと体力なさそうな会社だな…無難に行っとくか。)

僕「じゃ7万ドルで。」

アンドレ「7万ですか…。ま、Developer のチームに持ちかけてみますよ。良ければまたお話しましょう。」

僕「ありがとうございます。」

(ガチャ)

やっぱちょっと高かったか。まぁとってもいい人だったな。フランス語については聞かれなかったので良い所でしょう。

4 件目

会社所在地:東京 補職:Web developer

4 件目はなんと日本の会社。相手は東京で活動している米国人リクルーターのウィルソンさん。LinkedIn 経由でコンタクトしてきたのだ。 彼は外国人に特化したリクルートをしているらしい。何でもあんだなー東京。(以下、ウィルとする。)

ウィル「やぁ、時間をとってくれてありがとう!」

僕「いや、まさか日本からコンタクト来るとは思いませんでしたよ。どうやって見つけたんですか?」

ウィル「LinkedIn でさ、日本語と Functional programming(以下、FP)の 2 つで検索したら君が出たんだよ。スキル一覧のところに FP って書いてたでしょ?日本語は流暢ですか?」

僕「日本語はぺらぺらですよ。FP ですね、うん。去年ちょっと FP にハマってた時期があって。そん時に書いたんでしょう。」

ウィル「Scala とか書いちゃうんです?」

僕「いや全く。JavaScript だけです。サイドエフェクトを生み出さない Pure function を出来る限り書いていこうじゃないか、と心に決めているのでその信念に従って勝手に書いてます。」

ウィル「はぁ。」

僕「僕にとって宗教みたいなもんです。」

ウィル「なるほど、面白い。」

ウィル「さっそくだけど仕事の話しをしましょうか。Scala 書かないとなると僕が抱えてる顧客では、楽 ○ さん、Pay○○ さんですね。どちらもフロント周り得意な人探してるんですよ。君の経歴を見る限りどっちも行けそうですね。」

僕「おお、聞いたことある会社!」

ウィル「話しをすすめる前にレート聞きましょうか?年いくらです?」

僕「700 で。日本円で 700 万ほしいです。日本円で。(強調)」 (日本円のレートはまだまだ随分良い。)

ウィル「700。うん。大丈夫でしょう。」

僕「ところで楽 ○ さんって未だに社内の会話英語でやってんですか?」

ウィル「ええ。ただ大分妥協しているようですね。Pay○○ さんもそうですけど、日本語が話せ、英語が流暢でかつフロント周りを書ける人を探してるそうです。」

僕「そういうのっていないもんですか?探せば見つかりそーですけどね。東京ですよ。」

ウィル「英語の部分がネックらしいですよ。Kyoshin さんならその点大丈夫ですね。」

僕「むしろ日本でプログラミングの仕事したことないんで日本語でのコミニュケーションがヤバイです。Function って関数(kansu)って言うんですよね日本語で。数学かよ。ハハ。」

ウィル「ハハハ。確かに。」

(中略)

ウィル「じゃ早速顧客にこの話しを進める方向で話していきますね。」

僕「あ、ちょっと待ってください。僕日本国籍もってないんで働くのにビザの発行必要ですからね。そこきちんと伝えといて下さい。」

ウィル「もともと募集自体外人枠なんで大丈夫ですよ。でもまぁ誤解のないようにそこは強調しときます。」

僕「良かった。じゃあ、また。ウィルソンさんも日本人みたいに働き過ぎないように。」

ウィル「全くだね。ホント東京はクレージーだよ。」

(ガチャ)

なんだかんだ話しが合って一時間近くも話してしまった。まぁ人生のうち2、3年くらいは日本で働いてみるのも面白いかもしれない。焼き鳥屋行けるし。妻も乗り気だし。

週の残りはまた別なリクルーターとメールでのやり取りが1件。モントリオール案件。

相手はフランス語で書いてくるのだが無視して英語で返事していたら「私んとこの顧客は完全なフランス語環境なのよ。大丈夫?」と聞かれたんで。「あ、それならイイっす。」とお断り。

なんだか2年前に比べてフランス語要求するところ増えた印象。プログラマーに何を期待しとんじゃ?

1週目はこんなもんで終わり。

まぁ種はまいた。来週うまく行けば 2 次面接あるかなー?

就職活動2週目

だらだらビールばっか飲んでたらいつの間にか週が明ける。2週目。

月曜の今日は先週 Indeed 経由で履歴書を送った会社と電話面接1件。もうフランス語のことを聞かれるのに疲れてしまったのでトロントとかバンクーバーとか手広く探すことにした。 どうせリモートなのだ。よく考えたらモントリオールに絞る必要全くなかったのだ。

5 件目

会社所在地:バンクーバー 補職:Front-end React developer

今回はバンクーバーを本拠地とする会社。きちんと Web アプリケーションを作っている専門の会社だ。社員の募集ではなく最大6ヶ月の契約社員の募集である。僕はそもそもフリーランスなので全く問題なし。

そこでは4回も面接があった。 1回目は人事と電話面接。 2回目はマネジャーと Zoom での面接。 3回目はシニア Dev とデスクトップをシェアしつつ行う React のテスト。 4回目はリーディング Engneer の人と Zoom で JavaScript 自体の知識を問われる質疑応答。

全部の工程を丸一週間かけて行った。

最初に面接が4回あると聞いた時点でちょっとげんなりしたが、どうせ失う物は無いし行けるとこまでやってみるかという気持ちで毎回望んだのが良かったのだろう。月曜から始まり、なんだかんだ言って金曜日にはテストまでこぎつけられた。


金曜日。この日は2回面接がある。React のテストと JavaScript のテストだ。まずは React のテストを通らねばならぬ。時間は1時間。

苦しいながらもなんとか終える。受かったのかどうかわからないが、まぁ次の面接も同じ日だから受けなさいと言われ受ける。

最後の面接となる JavaScript のテストは、リーディング Engineer と一対一で JavaScript 自体の理解を問われる面接。

僕は生の JS を書くことに信仰心を抱いてる変態化石野郎なので、この手の面接は正直得意だ。

「これを説明してくれ。」「あれを説明できるかい?」等の質問に対し口頭で答えていたけど、きっちり理解していることを証明したくなりホワイトボードをカメラの前に持ってきてペンでガリガリ書いてみせた。

相手は笑ってた。

蓋を開けてみると最終面接は実に楽しいものであり、テストということをすっかり忘れるほど勝手にエキサイトしてたらあっと言う間に1時間が過ぎた。

全部終了。結果は来週。

最後は楽しく終えられたが、1個前の React のテストではあまりうまく行かなかったんで、十分落ちる可能性があった。だって Function component 書けって言われたのに、やだなと思って勝手に Class component 書いたもん。問題文変えるなやって思うよな。普通。

それでも期末試験を終えた学生のような充実感を得た。やっぱ面接って心理的に負担かかるわ。

3週目

月曜の朝、電話がなる。先週テストを受けたバンクーバーの会社からだった。相手は最初の日に話した人事の女の子。

結果は合格。

次の週から働いてくれとのことだった。ひゃっほう。


というわけで現在はその会社で働いてます。社員ではなくコントラクターとして今年一杯までの短い契約だけど、テクノロジースタックがシリコンバレーにある会社みたく恐ろしくモダンだし、JavaScript のみを書くことを期待されているので気に入っている。

そうそう、日本勤務の話しだけど。あれからウィルソンから全く連絡なくてさ、あーきっと通らなかったんだなと思って勝手に諦めていたんだけど、実は彼が僕に送ったメールがスタックしてて送られてなかったそうだ。

そんで彼の方も僕から返信がないから、勝手に諦めてたそうな。

双方の勝手な思い込みと確認不足のために結局日本勤務の話しもポシャることに。まぁこれも人生ですよ。

いずれにせよ、今回の就職活動はなんだかんだ言って2週間で終わり。まぁ意外と悪くなかったな。

最後に

この就職活動の話は 8 月だったから働き始めて実はもう2ヶ月経とうとしてるんだけど、今までレガシーな環境で働いてきたせいかモダンなテクノロジースタックに正直ついて行けてない。ヤバイ。

ただシニア Developer が理解のある人でフロントエンド出身の僕を徹底的に鍛えようとしてくれているのが幸い。今後どうなるか正直わからないけど、まぁ続けられるだけやってみるわ。

余談だけど、やっぱり自分のことをある程度表現するポートフォリオを持っておくってのは効果あるなと今回も実感したよ。やっぱり話しててうまく行くとこってだいたい僕のサイト見てくれてる。僕みたいな仕事している人で就職に苦労する人は一つドメイン買ってメインテインしてみると良いかも。お金も対してかからないし、いろいろな技術の実験の場にできるから。

是非僕のも見てみてちょうだい。そんで変なとこあったら教えてくれると助かります。

Kyoshin のポートフォリオ

最後まで読んでくれてありがとう。

したっけ。

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