「勝たん」っていいよね。なんか響きがいいし可愛い。日本で流行ってるみたいじゃん?一度使ってみたかったんだよ。あースッキリした。
日本の皆さんこんちは、今回も読者さんからの質問。Quebec3 の更新頻度は基本年に 1, 2 度程度だったんだけど、やっぱ質問が届くようになるとちょっと書こうって気になるわ。
kyoshin さんはじめまして。 1 年ほど前からブログを拝見させていただいており、いろいろカナダの Developer のお話を拝読させていただきました。このブログの影響もあり、今年の9月から BC 州の学校でフロントエンドとデザイン、マーケティング専攻の授業を取っています。課題に忙殺されていますがなんとか勉強しています。 さて今回ご質問させていただきたいことなのですが、卒業後の就職の件についてお話しさせていただきました。現在 BC 州はひよっこエンジニアの需要が低いらしく、自分のような未経験カレッジ卒が勝負できる土俵ではないと感じています。そこで今いろいろな別の州(AB 州)などの就労状況もみているのですがいまいちわからず、質問を送らせていただきました。 1.どこの州に行っても未経験新卒エンジニアに就職は難しいのか 2.もしなかなか仕事に就けない場合は日本に戻るべきなのか 3.そもそも BC 州から他の州の就労にアプライは可能なのか こちらを伺いたいです。幼稚な質問で恐縮ですが、そもそもまだ周りで働いている人も知り合いの日本人なんかもいないため、情報がいただければ幸いです。 なお僕の現在の状況としては 2020 年高校卒業 → コロナの影響で渡加2年延期 → 現在カレッジ学生となります。 よろしくお願いいたします。(K より)
なるほど。じゃあ一つずつ答えていこかな。
…このブログの影響もあり、今年の9月から BC 州の学校でフロントエンドとデザイン、マーケティング専攻の授業を取っています…
行動力の化身?こんな弱小ブログでも地球の反対側に住む誰かの人生に影響を与えられるなんて Internet ってやっぱ面白いわ。
書いてる本人は全く責任感じてないけど皆頑張ってー。
1.どこの州に行っても未経験新卒エンジニアに就職は難しいのか
そりゃあ難しいさ。BC なんてマシな方じゃないかな。QC(Quebec)では基本会社によるけど仏語を話せることも求められるんだぜ。全くクレイジーだよ。そんなことやってっから採用が実質ローカル人限定になっちゃって、英語圏から来る優秀な人材をガンガン見逃しちゃうんだよ…。
おっと QC の悪口はここまでにしとくか。🫢
そうだね、最初は簡単じゃないよ。なんせ経験無いと本当に仕事できるかの証明がないからさ。やっぱそうなると最低限必要なのは自分で一からプロダクト作って誰でも触れられるようにすること。ドメインネーム取得して、サーバー借りてデプロイして…と言っても今は Vercel とかあるからその部分楽できるね無料だし。 そうなると Next.js とかで作っちゃえば React もかけるし SSR もペロッとできるし最高じゃない?でもまぁ自分で VPS 借りてドメインもしっかり取って、SSL cert もしっかり発行してっていう工程も貴重な経験とみなしてくれるとこもあるしねぇ 🤔 でもさ、K さんがとりあえずフロントエンド一本で行くっていうならこの部分自分で頑張っても思ったほど費用対効果高くないかも。多分 Vercel 系のサービスで十分。それよりもフロントエンド正面の内容を充実させるほうが良いかもね。例えば TypeScript(TS)で書くとか。僕も最近まで転職活動してて感じたんだけど、ここ最近 TS 求めるとこ本当増えた。「近い将来 JavaScript は単なるコンパイルターゲットで人間が書くものではなくなる。」なんて勝手な予言を吹聴して回ってたけど、少しづつ現実味を帯びているのをちょっぴり実感。猫も杓子(しゃくし)も銀行も TS。そんでフレームワークは React。特に React カバーしとけばかなり選択肢増えるでしょ。僕は頭おかしいので Svelte で食ってるけど、やっぱ世間一般見回すと React 一色。少なくとも今現在は。
でさ、会社なんだけど、最初はそんなに選べなくても良いのよ、どっかに入れられればそれで十分。一年もすれば他に転職する力も付くからさ、要は「未経験」と「一年の経験」は 0 と 100 くらい違うのよ。そんなにピッキーにならなければ入り込める会社は絶対にあるよ特に BC なら。BC だけが特に未経験者に厳しいって状況もないと思う。BC、特に QC と比べると、イケイケな企業多いけどさ、そうなると「そうでもない」企業も絶対多い。僕なんか最初に入り込めた会社は6人しかいないスタートアップで年棒も 32,000 カナダドル(320 万円)だったもの。しかも補職はデザイナー、フロントエンドですらないっていうね。こんなんでも一年後には大分ましな仕事に就くチャンスにありつけたからさ。→ 面接行ってきた 2 これ BC でも再現可能だと思うよ。
そうそう、ところで英語は大丈夫?自分の学んできたこととか、アプリケーションのアーキテクチャなんかをきちんと説明できる?特にリモート OK な会社なんかはよくペアプログラミングする機会も多いだろうから、口頭でスムーズにコミニュケーションとれるかどうかも見られると思うよ。でも質問に特に書いてないってことで、やっぱ現地の学校通うとそのあたりは強くなるのかな?
あとね、そうそう、フロントエンドが敷居高く感じるのなら(特に最近のフロントはだいぶ複雑になったよなぁ…)Integrator ってポジションもあるよ、Integrator の主戦場は HTML と CSS、たまにちょこーーっと JS 書く程度で初心者にはもってこい。実は僕も二つ目の会社は Integrator として採用されたんだ。この仕事楽ちんだったからさ(まぁ給料安いんだけど)、K さんも勤務中にめちゃくちゃ自分の勉強できるよ。僕なんか真面目にやってたの最初の 2 ヶ月くらいだもん。その後は 1 日の半分でちゃちゃっと終わらせちゃって後の半分はしょーもない仕事を自動化するスクリプト書いたりして過ごしたよ。マーケティングから想像力も脳みそのかけらも必要無い仕事が毎日うちの Web 部門に来るのよ例えば HTML Email とか。当時はチームのみんな手書きで HTML をゴリゴリ書いてたんだけどさ、あんなのデザインによって多少レイアウトのバラエティがあるくらいで基本同じじゃん?アホかって思って当時よく触れてた Angular でフォームから HMLT 叩き出す GUI 作って退職するまでずっと使ってやったわ。このアプリはもともとマーケティングに渡すつもりで作ったんだけどさ、そこはボスに止められて終わりよ。これ渡しちゃえばうちの部署から Email の仕事消えるの明白だったし、ぶっちゃけ言うと自分が書いたもので何人首になるか見たかったの。😢 酷い人間だよね。
つい自分語りしちゃたけど、言いたいのは Integrator も悪くないってこと。 1 年間我慢したらさっさとフロントエンドに転職しちゃえば良いのさ。そんで面接では「フロントやってましたね…。」って濁しておけばよし。実際 Integrator と Frontend の境界なんて曖昧なんだから。
2.もしなかなか仕事に就けない場合は日本に戻るべきなのか
日本に帰るなんてとんでもない。むしろ日本に帰ったらキャリア終わる。びっくりするくらい技術が遅れてるし(jQuery🤮 ギャー)、給料安いし、長時間働かされるし、老人に吸い尽くされて国が終わるの明らかだしで、Developer に限らず、北米でキャリアを積むチャンスが少しでもある人間がわざわざ日本に行って就職するのは悪手だと思う。
3.そもそも BC 州から他の州の就労にアプライは可能なのか
ごめんねこれはわからないです。そもそもそこの学校卒業するとはなんらかの Visa が出るものなの?僕はこの業界入った時には既にファミリークラスで永住権持ってたからそういうの疎いんだなこれが。こういう事情は学校関係者が一番よく知ってるはずなので彼らに聞きましょう。
更新(10 月 10 日)
えー本日ですねぇ、熱心な読者の一人であられます BC 在住の Ka****さんからこの問いについての貴重な情報提供を受けたのでさっそく更新します。
Kyoshin さんはエリートクラスで永住権取られてるので、私が勝手にビザの回答をします w ご質問者様はカレッジに通われてるとのことで、カレッジが 1 年だったら、一年のポストグラジュエートビザという 1 年のオープンワークパーミット、2 年のカレッジであれば、3 年の通称ポスグラというものが出るのですが、就労先にビザスポンサーしてもらってるわけではなく、ワーホリなどのオープンワークビザと同じなので、カナダ国内ですあればどこでも働けます。永住権を目指すなら、どのカテゴリーで永住権をアプライするかを視野に入れて、仕事の経験を 1 年積めばアプライ出来るカテゴリーもあるので、それを視野に入れて仕事探してください。な感じです 😊
短期でも 6 ヶ月以上であれば、通った分だけポスグラ出るところもあると思います!学生ビザを 10 月 8 日くらいまでにとった方は週 20 時間以上働けるので、今のうちにどこか働いてスポンサー可能か聞いておくのもいいと思います。場所を選ばないのであれば、山頭火やジャパレスで働いてビザスポンサーしてもらうのもありやと思います。もし質問者の方が 30 才以下やったら、ワーホリビザアプライも出来るので、それならどこでも働けるのです、それもありですね。
Ka****さんほんとありがとね。
えー 弱小ブログ Quebec3 はご覧のとおり「相互扶助」の精神によってなんとか成り立っております。
というのも筆者がアクセスし得る情報の限界はもちろん、勢いで書いたような記事そのものがどーーんと間違っている場合も大いにあるでしょう。随時の情報提供、ファクトチェック、単なる文句、はたまた筆者が好きな納豆(大粒)の提供等、こちらから年中無休で受け付けております。→ 接触を試みる
ざっくりだけど、少しは疑問が解消されたかな?まだなんか質問あったらどーぞ送ってちょーだい。
読んでくれてありがとねー。
したっけ。