2016年 6月10日 6:56 PM
英語 海外就職日本の皆さんこんちは。
今日は読者の一人からの質問にこの場を借りて答えるよ。過去にも似たような質問を何回か受けたんで、まとめの意味も含めここで答えちゃおうと思う。
こんちはAさん。質問ありがと。
まぁバンクーバーは日本人多いからなぁ。しょうがない。
僕がこっちに来ている日本人にモントリオールを選んだ理由を聞くとさ、大抵
こんなふうに答える人が圧倒的に多いね。
2. にあるように、モントリオールは北米大陸に位置する都市だけど、ヨーロッパで見られるような石造りの古ーい建物や教会なんかが超近代的なビルの真横に並んで立っていたりして、 最初来た時は僕もなかなか面白いなと思ったよ。もう見飽きたけど。
「都市の規模の割に日本人の数が少ないから」という理由
ちょっと調べてみたところ、モントリオール市内だと(2011年当時)日本人の数は2020人。市の総人口から比べると0.1%程度、千人に一人の割合だ。
これが多いのか少ないのかの判断は人によるところが大きいと思うんだけど、数字を見て僕的には結構いるなぁって思ったよ。だって普段の生活で日本人見かけることないからね。
一方、比較的近いトロントはどうかな。見てみるす。
2011年現在で日本人の個体数は12315人。総人口比では0.5%程度、モントリオールの5倍だ。ということでトロント市内で日本人にばったり会う確率はモントリオールよりも5倍も高い。5倍はなかなかすごい数字だと思う。
どうして日本人少ない都市を選ぶのか
皆そうだけど、第一の理由がそりゃもう英語を話せるようにないたいから。むしろこれが多くの人にとって海外に住むことの主要な目的だったりする。 「日本人と遊んでたら絶対英語伸びないでしょー。」って来たばかりの彼らは皆口を揃えて言う。確かにその通りだ。
僕の経験から、日本人と毎日会うような環境の人はほぼ全員、英語・フランス語ともに伸びてない。
まぁ厳密に言えば「伸びてる」んだろうけど、そのスピードは海外で暮らす人のそれと遥かに違う。そりゃそうだ普段の生活に日本語が介入してくるもの。
これを避けるのに一番簡単な方法は日本人に会わない環境を作っちゃうこと。これに限るよ。
そのためにモントリオールがベストだと考える人が多いのは頷ける。まぁ日本人少ないからね。
カナダは広いから日本人少ない田舎町なんていくらでもあるけど、実際そこじゃまともな仕事なんてないからさ。
モントリオールの良い点は「大きな都市(就業の機会大)」なのに「日本人が少ない(外国語の使用率大)」なのだ。選ぶ人いるのも納得。
じゃなんで、日本人が少ないのか
ここはフランス語のみが公用語なの。英語はあくまで外国語。僕自身は現在のところ生活の大半を英語で過ごしているけど、これはかなり稀な例。2, 3年前まではほぼフランス語だけで生活してた。
英語に関して言えば、モントリオール市内だから通用するだけで、現在でも市外に出たらフランス語に切り替えた方が意思疎通がスムーズに進む、てかそれしか話せない人が沢山いるのでもうしょうがない。
ここはフランス語が公用語なんだから当然彼らに非はないのだ。
英語を使って生活するだけでほとんどの日本人にとって難易度「高」なのに、フランス語も使えるようにしとけなんて言われたらもうテンパるでしょ。でもそれがモントリオールなの。
なんとなく日本人が少ない理由わかってきたでしょ。
率直に言うと、Aさんの希望する幼稚園や保育園での仕事をフランス語ゼロでやるのは、残念ながら、操縦かんに触れたことはない人が旅客機を操縦させてくれと頼むくらい困難なことです。
もちろん英語専門の保育所もあるけど、親だって子供に英語を学んで欲しいからわざわざそこに入れてるはずなので、この場合でも英語をきちっと話せることが大前提になると思う。
そもそもこの手の仕事をするには資格が絡むはず。警備員ですら資格取んなきゃいけないのがカナダなのだ。
それでもフランス語が全くできなくても仕事はあるのか
Yes あります。それは人とコミニュケーションすることが求められない仕事。例えば…
1. のBusboyはレストランで働く人。テーブル片付け、皿洗いや残飯処理が主な仕事内容。五体満足かつ英語や身振り手振りで意思疎通可能なら雇ってくれると思う。
2. のIT関連については、プログラムを書いて商品(webサイトやアプリ)を作り出すことが可能な人。そんな輩にはフランス語など不要。それでもフランス語力を採用条件に挙げている会社もたまに見られるけど、君がもしプログラムをゴリゴリ書けちゃうようなサムライなら、面接時「フフン」と鼻で笑っておけばよい。
ここで挙げた例はちょっと大雑把だけど、正直上記以外でフランス語を話さなくて済む仕事が思いつかない。あったら教えてほしいくらいだ。
こうなるともう「日本人の駆け込み寺」と名高いジャパレス(日本食レストラン)に駆け込むしか道がなさそうな感じもするが、わざわざ海外に来てまで日本人にまみれて働くなら、もう海外移住の意味ないと思ってる。
そんなことするくらいならネイティブが経営するレストランに「ままよっ」と飛び込んでBusboyでもやったほうがよっぽど勉強になる。僕も最初の一年間(2010-2011)はそうやってきたから自信持って言える。
そうそう、あと「アルバイト」という言葉は概念も含め存在しないのだ。こっちにある勤務形態は「フルタイム」と「パートタイム」の二種類。フルタイムは週40時間の勤務が保障されている形態で、パートタイムはそれ以下(例えば週30時間)の勤務形態。
両者の違いは純粋に勤務時間だけ。日本でいう「正社員」や「バイト」のような身分制度は存在しない。同じ仕事内容なら同じ賃金が支払われます。
それでも「医療保険が与えられるとかの違いはないの?」ってよく聞かれるけど、そもそもカナダでは定職の有無にかかわらず国民全員の医療が無料(歯科・薬除く)なのだ。だからわざわざ一民間会社が出しゃばる余地などないのです。ありがとうカナダさん。
"冬は普通のアパートみたいなところでも越せますか?マイナス30度の生活はどんなものでしょう?意外と大丈夫ですか..."
大丈夫。このマイナス30度っていうのは別に近年始まった事象でもなんでもないので、そのへんの普通のアパートが対応しているよ。
もし君が北海道以外の出身なら、むしろ部屋の暖かさに驚くと思うぞ。玄関開けたらどこでも同じ気温。廊下も茶の間も洗面所ですら等しく暖房が効いている。しかも電気代は日本に比べるとクッソ安い。
日本くらいだよ、先進工業国でありながらあんな一つ二つの部屋しか温められないなんて。中間で誰か抜いてるだろ絶対。
まぁここで一冬過ごせば、カナダはマジでenergy richな国だというのが実感できると思う。
あと外へ出る時はきちっと分厚いジャケットを着て、ニットキャップ、手袋、そして冬用のブーツで身を固めていればむしろ小汗かくくらい。
これらの物も日本で数万円するものが現地価格で随分と安く手に入ったりするので全く心配しなくていいと思う。冬場にスカートを履いて女子力上げようとかしないこと。
今回はこんなもんかな。今日は金曜なんで僕ビール飲まなきゃ。
質問してくれてありがと。
したっけ。
カテゴリー:カナダ生活
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