カナダについて良いと思える5つの事

カナダについて良いと思える5つの事

  • 社会

日本の皆さんこんにちは。 このブログは Quebec3 というタイトルながら、今まで大してカナダの生活について触れてこなかったんでここらで一発書きましょうかねと思います。カナダに住んで 5 年も経つと色々良いところも悪いところも見えてくるものだ。カナダでの生活で僕なりに気に入っている点について触れていこうと思う。

1. 生活費が安い。

一般的に生活費の大きな割合を占めることになる固定費用(水道代、ガス代、電気代、家賃)について言うと、まあとにかく安い。

水道代 - 無い。

実は水道代は Property tax(固定資産税)に含まれて徴収されているので厳密に言うと間接的に支払っているのだが、過去にローカルに聞いたら「あー、半年で 5 ドルくらじゃない?」とのこと。もはや無いに等しい。 そのせいか、とにかくどこへ行っても水をジャブジャブ使っている光景を目にする。そう、ここでは水は空気と同じ感覚なのだ。裕福層でもない一般家庭にじゃんじゃんプールが出回っている理由もここにあるのだろう。

ガス代 - 無い。

ほぼ 100%の割合でオール電化となっているため、一般家庭にガスを使うような設備がそもそも無い。ごくたまに料理にこだわりのある家庭なんかがガスを引いている場合もあるらしいのだが、僕はこれまでのところ見たことがない。家庭における全ての熱源は電気により賄われているのだ。

電気代 - ある。月 20 ドル(約 2 千円)から 40 ドル(約 2 千円)

これは我が家の場合である。まぁここはそれなりに取られる。といっても照明に始まり暖房、シャワー、料理をするためのコンロ、台所で使うお湯、僕の Xbox 360 に至るまで全て電気でまかなわれているのだ。そう考えると激安と言えるのではないか。 上記のように 50 - 120 ドルと変動幅が異様に大きいのは夏と冬で環境が大分変わるからだ。うちはエアコンないんで夏は 50 ドルとかで済むのだが、冬は暖房があるので最大 120 ドルくらい行ってしまう。それでも常時点けっぱなしでこの値段なのだからやはり激安。

家賃 - これに関しては、あまりにピンキリすぎて安いとも高いとも言い難い。

ただ、ここモントリオールの都市レベルは実感で言うと札幌よりはずっと大きく、東京よりは小さい。しかしながら東京のように何でも物が手に入るというなかなか良い環境である。僕が現在彼女と住んでいる家は 2LDK で地下鉄駅から徒歩 3 分。地下鉄を使えば 20 分でダウンタウンまで行けるこの地域では車も必要無く、むしろ持っていると不便ですらある。家賃は月 615 ドル(約 6 万円)。折半して一人 3 万円ちょっとってとこ。悪くない。

2. 週 40 時間の労働時間がよく守られている。

カナダで働き始めて 5 年、3 つの全く違う業種を経験してきて確信できる。週 40 時間の労働時間が守られている。厳しい罰則を伴った労働基準法のおかげもあり、どんな小さな経営形態であってもしっかり躾けられてい感がある。

週 40 時間以上超えて働かせることになった場合、使用者(雇用主)はその 40 時間以降に発生する労働時間について最低でも 1.5 倍の賃金を払わないといけない。これは、僕がカナダに来て最初に働いた小型のファーストフードレストランですらそうだったし、2 番目の職である警備員の時でもそうであった。むしろ当時の我が警備会社は如何にして社員を 40 時間を越えさせずに働かせるか四苦八苦しているようですらあった。残業したら怒られたし。

現在の職場に関して言うと、過去に一度だけ遅くまで残らなきゃいけない日があったけど、(それでも 19 時とかなんだが。)、次の日にボスが「今週中になんとか 2 時間くらい早く帰る日を作りなさい。」って言ったんで、じゃ今帰りますって言って 3 時に帰った。 残業=悪っていう概念が従業員だけでなく雇用側にもしっかり浸透しているのは成熟した社会の証だと思う。

ついでにもう 1 点付け加えると、1 日の勤務時間は最低 4 時間が保障されている。 1 回の勤務につき 4 時間は働かせなさい、という趣旨である。小出しに 1-2 時間の勤務(たいしたお金にならない勤務)のために従業員が使われる事態を防ぐ規定である。どういう事かと言うと、使用者はちょっと店が忙しくなってきたからといって簡単に従業員を呼べないのだ。まぁ呼んでもいいんだけど、その結果たった 1 時間の勤務であろうが 10 分であろうが、4 時間働いたものと計上してその分の給料を払わなければならないのだ。

過去に我が警備会社が 1 人のところを間違って 2 人重複して呼んでしまったことがあったのだが、後から着いた警備員には事を説明し帰ってもらうことになった。それでも彼の口座には 4 時間分の給料がそっと振り込まれるのだ。

3. 家の中がどこも一定の温度である。

これはどの建物においても全ての部屋、たとえトイレでさえ暖房が完備されており、大抵の家庭は常時点けっぱなしにしている。だいたい寒くなり始める 10 月くらいに暖房を付け、そのまま 4 月下旬から 5 月くらいまで常時 ON である。贅沢な使い方に思えるが、一度消すと再度部屋を暖めるまでそれなりの電力を消費するため、こまめに切っても大した節約にならないのだ。とういわけで家全体の暖房が 24 時間丸 6 ヶ月「ON」である。この点を考慮すると如何に電気代が安いのかお分かりいただけるであろう。

4. 人が成熟している。

自分より弱い立場にある者を脅したりイジメたりすることが「あまりにダサすぎて私には無理」という認識が広く根付いている。 例えば運転中に遅い車が目の前にいたり、もしくは単に自分の車より小さいという理由だけで(正直トンデモだが、軽自動車という理由だけで煽る人間を日本でたくさん見てきた。)不必要に煽ったりしない。また、路上で寝ているホームレスに暴力を振るうなどの行為がほとんど見られない。

5. 公園が充実している。

ウォーターパーク ちょっと歩けば、お金を取れるほどの高いクオリティの公園がどこでも無料で開放されている。

暖かくなってくれば僕は近所の公園へ頻繁に出かけるようになる。綺麗に手入れされた芝生に横になって本を読むもよし、(公共の場で飲酒は一応ダメなのだが)チーズとワインを持ち込んで軽くピクニックするもよし、友人とテニスを楽しむもよし、暑くなればプールに入り浸るもよし、子供がいるならウォーターパークで水遊びさせるもよし、なんせ全て無料(税金)なのだ。確かにカナダは一般に税金高いと言われているが、こういった形できっちり還元されていることを日々実感できるためグウの音も出ないのである。ちなみに僕は今これを書き終えたら泳ぎに行くつもりだ。冬場の温水プールですら無料なのだ。

カナダの理解できない点

良いことばかり書いてきたけど、カナダは天国ってわけじゃない。今思いつく限りで書いてみるよ。

1. ホッケーで負けるとパトカーが破壊される。

ここカナダというより、北米一般でホッケーが最も人気のある観戦スポーツの一つなのであるが、なぜか地元のチームが負けると暴動になる。幸い一般市民には大して影響無いのであるが、かわいそうなのが地元警察である。暴徒と化したホッケーファンたちはなぜか停めてあるパトカーをひっくり返したり、ボンネットでトランポリンを楽しんだりとヒャッハー放題。最悪パトカーに火を付けたりするのだからタチが悪い。逮捕されるのを覚悟でやっているのか。

この点に関しては先に述べた「人が成熟している」に真っ向で反しているような気もするが、まぁ暴動が弱い者に向かないのは幸いである。何故か彼らの怒りの矛先はいつもモントリオール市警察。ホッケーファンは権力と戦うのが好きなのだ。まぁカナダに遊びに来た際には次々に逮捕される暴徒らを安全なところから眺めようではないか。

2. 道路がガッタガタである。

ポットホール

ポットホール 形状が鶏の巣に似ていることから Pothole と呼ばれる穴がどこに行っても見られる。運転する際は気を付けて通過しないと後で泣きを見るのだ。

おかしい。毎年大量の税金が道路補修に回されているはずなのであるが、特にここケベック州は舗装面がガッタガタで有名である。春先になって雪が解けると道路の至る所に Pothole(鶏の巣)と呼ばれる陥没穴が現れ、我々の車のサスペンションをぶっ壊してくれる。本来ならば道路を管理する自治体が車両の修理代を補償してくれるはずだが、実際怪しい。


たくさん書いたつもりだけど、まだまだ半分も伝えられてないや。色々と良いことばっかり書いてきたけど、日本から来たばっかりの当時はもっと色々な不満があったような気がする…。忘れちまったのか、ただ慣れて分からなくなっているのか分からないけど、まぁ今日は疲れちゃったのでこの辺で締めようかな。書いてて面白くなってきたんで日を改めてまた書くことにするよ。

読んでくれてどうもありがとう。

したっけ。

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