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プログラマーがやってきた。

2015年 3月13日 7:21 PM

プログラミング 海外就職

日本の皆さんこんにちは。 Kyoshinは2ヶ月ほど前からモントリオールにあるWeb関連の会社で勤務しているんだ。僕はもういい歳したおっさんだけど、Web業界の経験無しで入社したんでここでは完全なるヒヨっこ。去年Webデザインの学校を卒業したばかりだからさ。

僕の勤める会社はほんの数人でやりくりしている小さくて新しい会社なんだけど、実は今日の今日までプログラマーがいなかったんだ。Web関連の会社なのにその本職のプログラマーが一人もいないって結構凄いことなんだけど、僕がなんとかやり繰りしようと(会社側もさせようと)してた。でも飽くまでWebデザイナーである僕が出来ることにはやっぱり限界がある。僕はフロントエンド(ビジュアルとか画面に表示されるものを主に扱う)としての教育しか受けていないから、ウェブサイトのアーキテクチャー(表面上見えないけど大切な核心部分)に触れるとなると全くもって、なんて言うか…危ない。一言で言うと。

というわけで我が社はプログラマーを雇うことを決心、その念願のプログラマーが数週間に及ぶ交渉の末、本日入社することになった。もともとお目当てはあったのかその彼は他社からの引き抜き、プロ中のプロ、ハードコアプログラマーって評判だ。我がボスが過去に一緒に働いたことがあるとのこと。楽しみだなあ。

ボスにどんな人ですか?って聞いたら、

「ああ、彼かい?…彼はカウボーイさ。」なんて言うから僕ら一同「???」だった。

その彼が今日の朝9時半に到着する。僕と仲の良い同僚Yは入り口が見渡せる2階の窓際で仕事もせずスニッカーズを頬張りつつワクワクして彼を待った。仕事しろよ。
ボスが「彼はプログラマーであるが同時にカウボーイでもある。まさにMarvel(アメコミヒーローの会社)からぴょんと飛び出してきたような男さ。」なんて粋なこと言うもんだから、僕らはそのカウボーイが早く見たくてしょうがなかったんだ。

 

数十メートルほど先、この建物へ向けて接近してくる男を確認。彼を一度も見たことなかった僕らだが、遠目からでも対象を特定するのは難しくなかった。あまりに想像した通りの風貌。カウボーイハットにカウボーイシャツ、程よく色落ちしたジーンズに咥えタバコで気だるそうに歩いてくる。唯一カウボーイブーツではなくアディダスを履いていたのがまたリアルであった。タバコをペッと道端に吐き出しサッとターンを決めると僕らの建物内に消えてゆく。この建物でコスプレイベントなんかやってない。

ドアがギっと開くなり社長とボスは彼の元に駆けつける。「やあ、よく来てくれたね。」さすがは社長。一方、対人スキルのなってない僕と同僚Yは何故かこの時点でバッコンバッコンPC叩いて仕事開始。相手の出方を伺うため必殺技の「仕事が忙しくって気付かなかったよお!」を実施する。

プログラマー社長たちの歓迎を受ける我らがスーパープログラマー。あまり多くを語るタイプの人間ではないようで嬉しい。僕はそういう男と仕事がしたかったんだ。

手にはなぜか巨大なコーヒーカップ。こだわりがあるようだ。…というか所持品がそれのみでなんか色々と凄い。軽く挨拶をすませると、さっそく僕の横に用意されたデスクにつく。彼には新品のモニター2つにWindows8.1proがインストールされたパワフルかつ新品のデスクトップが与えられている。我が社は従業員が使うマシンには平気で大枚をはたくのだ。

開始早々「こんなゴミは要らん。」と決して安くなかったはずのWindows proをアンインストールしてLinuxを入れてしまった。満足げに真っ暗な画面でカタカタ文字を打つ彼。備品調達した総務課は涙目である。
Windows8がクソだって?うん、知ってた。

その後は社長から我が社のビジョンやらこれから取り組みたいことなんかの説明を受けてその日は終わった。僕とは帰りの方向が同じだったので一緒にバス停まで歩いて色々話しをした。お互いの色々なこだわりのこと。車はマニュアルしか認めない(彼は80年代のBMWを所有している:現在修理中)っていうこと。プログラミングのこと。僕がなんでカナダにいるかってことなんかを話した。バスに乗ってからは殆どお互い無言だったけれど、僕は彼の横で最近覚えたGitの本を読んでまったり過ごした。フロントエンド(Kyoshin)とバックエンド(Cowboy) 、これから2人で一緒に作業する大切なパートナーだ。ボスに頼まれたのかどうかは知らないが、プログラミングに関して教えたいことが山ほどあるそうで師匠を探していた僕はただただ境遇に感謝する。

これから何が始まるのかわかんないけど、楽しくなりそうだ。

したっけ。


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