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会社潰れたんだけど。

2016年 12月13日 6:10 PM

社会 労働 海外就職

日本の皆さんこんちは。

僕の仕事はこのところ凄く忙しい。あまりにタスクが多く過ぎて毎日ギリギリのところでやりくりしてる感じだ。

僕が働き始めてもうじき一年になるこの会社は、小さな規模だがとっても新しい(2014年創立)。ファンシーな寝具(ナイスな掛け布団、高級なシーツ、ふわふわした毛布やイイ匂いのする枕など)をオンラインのみで販売する。僕はそこでデザイナーとして働いている。

最近、僕があまりに忙しくて時間が足りてなさそうな印象を与えたのか、社長から直々に会社の鍵の管理を任された。というわけで最近は僕が最初に来て最後に戸締りしてる。僕のまわりだけ日本化している。

僕はここで唯一のデザイナー。もっとも寝具の売れるこの時期、クリスマスやその直後に控えるBoxing Day(12月26日)のおかげもあり、毎日せっせと顧客に送りつけるemail用の画像を作ったり、自分とこの商品の広告なんかをよだれ垂らしながら毎日毎日描いてるわけだ。おかげで最近全くコード書いてない。

今は忙しいけど、このキャンペーン期間がすっかり終わったらその後の2-3週間は毎日早く帰宅してやろう、なんて目論んでた。

甘かった。

 

先週の木曜、くっそ忙しい中、社長が社員全員を会議室に呼び集めるではないか。おかげで僕は作業中断だ。作業の途中で違うことして集中力を切らしちゃうのが一番良くないんだ。くそう。

それにしても全員招集なんて珍しい。半年ぶりくらいだ。また新しいキャンペーンの案でも思いついたか。もう勘弁して。重い足取りで会議室へ向かう。

Sudden Death

会議室。

全員(まぁたった4人だけど)が席に着いたのを確認すると、やけに疲れた顔の社長は早速こう切り出すではないか。

社長「いやぁ今まで1年間みんなで頑張ってきたけどね…。うん、その、ごめん会社潰れた。」

一同「…。」

あれ?会議室は怖いくらい静まり返ったままだったよ。

言葉に詰まった僕は斜め向かいに座る先輩プログラマーの顔をチラリと伺ってみる。僕のヨーダ。困った時は彼に聞くのが定石なのだ。

...彼の目は焦点が合っていない。対座する真っ白な会議室の壁を透かしてどこか遠くを見ている。燃え尽きたか。
無理もない。彼はほんの9ヶ月ほど前、当時イケイケであった他のWeb制作会社から引き抜かれて我が社に来たのだ。

会議、というか単なる「宣告」はほんの1分ほどで終わった。
僕ら最後の勤務日は2週間後の12月16日(水)。ていうかこの時点で2週間切ってるし。

その後、自分たちの持ち場に戻った僕らは会話も一切せずにそのままスムーズに元の作業に取り掛かった。頭の片隅では「あぁ面倒臭ぇ。」って思いながらも、僕は本日の締め切りに向かってマウスを転がす。
今考えると、早かれ遅かれいずれこうなるんじゃないかってリスクは誰もが以前から自覚していたのだと思う。

というのも…

会社が稼働を開始した昨年から丸々一年間全然稼いでいなかった。そりゃもう毎日赤字だし、それは誰の目にも明らかだった。
僕らの店舗はWeb上でのみ存在するため、毎日どのくらいの商品が売れたのか、何人の客が我々の店舗を訪れたのかっていう数字がリアルタイムで誰でも観閲可能なのだ。僕らなんてちょっと前までは「よく潰れないよなうちの会社。haha」なんて毎朝数字を見ながらのん気に笑っていたものだ。フラグはこの時点で立っていたのだ。
最近急に売り上げが伸び出したんでこのことすっかり忘れてた。寒くなると布団は売れるってのは本当だ。
とは言っても、今更売れ始めたからって一年間丸々ボウズだったツケは清算できないのだ。

まぁ僕はこの会社ではずっとデザイナーだけど、もともとコードをもっと書く方に移行したかったのだ。
一緒にタッグを組んで働いた先輩プログラマーにはその点で随分と鍛えられたし履歴書に一年の経験があるって書けるし(カナダでは凄く重要)ここはベターなポジションにステップアップするチャンスだと受け止めて前に進むか。

カナダの失業保険

セーフティーネットが充実しているここカナダでは失業保険もそれにならってしっかり機能している。きっちり条件を満たせば誰でも失業保険がスムーズに受け取ることができる(はず)なのだ。
支払いがなされない理由があるとすれば、解雇理由が僕の怠惰だったり極端に能力が足りてなかったり、自分で「辞めまーす。」っていって会社を去った場合だ。今回の解雇理由は会社の倒産なんで、直接的には僕のせいじゃない。(まぁ社長のせいかな?)

ということで、僕は来たる12月17日(無職第1日目)には早速失業保険を申請するつもりだ。ちょいと調べたところ、過去一年間のうちでもっとも高かった給与の55%が最大11ヶ月支払われることになっている。申請を開始した日から最短2週間で支払いが始まるのだ。
だから焦って適当な職に手をつけないで、自分の本当の専門の自分がやりたい職を時間をかけて探せば良いのだ。職探しは当然しながら、プログラミングの勉強に打ち込もうかなんて企んでる。

それにこの時期(クリスマス、年末前)は職探しをするには最悪の時期だ。なんせ去年の12月も、webデザインの学校を卒業したばかりの僕は全く同じように職探ししてたからよく知ってる。
ただ去年と違って今の僕は一年の経験があるし、その経験の内容も僕の会社が極小だったせいで結構濃いものだと思う。(作業分担しようにも人が全然いないのでなんでも自分たちでやっていた。)

次回からは就職活動日記になる。このサイトを訪れてくれる人はだいたいカナダでの移住の道を模索しているような人たちばっかりなので、ちょうどいい記事が書けそうだ。
最近の僕の人生はさまざまな困難を検証する実験の場と化している。面白いっちゃあ面白いけどさ。こういうのもう求めてないんだよなぁ。

まぁいいや。

読んでくれてありがとう。

したっけ。


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