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外国人と参政権と市民権

2016年 10月24日 1:50 PM

社会

こんちは。投票行ってきた。

ホテルRuby Foo'sの入り口カナダ連邦政府の選挙当日、モントリオールの至る所で臨時の投票所が設営される。僕の住む地域では近所のホテルが投票所となった。

つい先日、2015年10月19日(月)はカナダ全土で投票日だった。

ここカナダでは、選挙が始まる数ヶ月も前からもうテレビ、ラジオ等のマスメディアはその手の話題でいっぱいになっていた。僕が現在身を置くこんな小さな会社ですら「次の総理はあいつがいい。」とか、「こいつはダメだ。」とかいう話題が聞こえ始めるんだから、こりゃもうカナダ人は総じて政治、少なくとも選挙自体に強い関心を持っていると言えるのだろう。
まぁそりゃそうだ、総理大臣が変わるだけでその年から生活がガラッと変化しちゃうのだから。

今回の選挙の結果、これまでそこそこ長いこと舵をとってきた Conservative Party つまり「保守党」が大敗し、Liberal Party いわゆる「自由党」が大勝。早速昨日から総理大臣は Justin Trudeau(ジャスティン トゥルードウ)に変わった。若くて有能そうな男だ。
僕の生活に直接どういう影響があるのかは不明。実はあんま関心無い。ごめん。

そうそう、カナダの国会は日本と同じく議員内閣制。投票により最も多くの議席を獲得した党が政権を握り、そこのボスが国の総理大臣の席に座る。
カナダには天皇いないけど、なぜかイギリスの女王エリザベス二世がカナダの女王として※君臨している。遠いのに大変だよな。
(※現在のカナダは過去にイギリスとフランスが統治権を巡って争い、前者が勝利した結果の賜物だから。)

まぁいいや。

 

外国人と参政権

僕はカナダに住み始めてからたったの5年しか経過していない。「5年」という期間は、ずうっと日本で生活してきた人から見れば随分と長い期間に思えるだろうが、何十年もカナダに滞在しているベテラン日本人達からすると僕はまだまだ観光客のようなもんだ。

そうは言っても、正式には僕のステータスは観光客なんかじゃなく「移民」だ。移民は堂々とカナダに住んでていいけど、実はカナダ人と同等の権利を与えられていない。その一つが参政権。
だって移民はどうひっくり返ったって所詮「外国人」なんだもん。仮に外国籍の人間に参政権を与え始めたらだよ、多数決の原則によってカナダは数年のうちに中国になる。正確にはカナダ政府の看板を被ったまま、騙し騙し中国の属国みたいに政治が回り始めるんだ。
日本でも数年前(2009年 - 2012年)に似たようなことが起きてたでしょ?あいつら自衛隊解体しようとしてたからな。

まぁいいや。

 

僕も2010年以来、他の外国人達と同じく単なる「永住権保持者」であったのだが、2013年の暮れから一生懸命カナダ政府にお願いし続けた結果、「しょーがねぇなぁ。たりぃし…。」って感じで昨年ぽろっと市民権をくれた。正直感謝している。なんせ市民権は実質「国籍」と同等のものなのだから。

カナダ市民と永住権保持者の違い

  カナダ市民 永住権保持者
参政権 あり なし
政府の職に就ける いえす むり
国外追放の可能性 ゼロ あり

 

まぁこんなとこかな、表見てわかるとおり市民になったからって別に大したことが起こるわけじゃない。要はもう気持ちの問題だ。

じゃあどうして多少無理してでも市民権を取ろうと思ったのかというと、当時は本気でカナダ陸軍に入隊しようと目論んでいたから。軍隊は間違いなく政府関連の仕事だ。そりゃあもう国籍必須。

ひるがえって2015年現在はというと、昨年からwebの世界で働き始めちゃったし、こっちの業界もなかなか肌に合うなあって思ってもう軍に入るのこっそりやめたんだ。
半分忘れかけてた移民局から申請がまんまと通ったと聞いた時は既に市民権の必要なくなってたけど、貰えるもんは貰っておこうって主義なので快く受け取った。ちょっと適当過ぎか。
政府がパーティーらしきものを主催してくれるらしいので行ってみた。

市民権付与のセレモニー

カナダ市民権授与のセレモニー式典はモントリオール市内の高級ホテルで盛大に行われた。写真は、生涯カナダの犬でいることを宣誓してるところ。

写真を見れば分かるとおり、僕を含めこれだけ多くの移民が2014年「カナダ市民」になったのだ。ちなみに市民権を貰う人は例外なくこの式典に参加しなければならない。
実質上の国籍を付与されるってんだからこいつは間違いなく人生に一度しか訪れない一大イベントだ。結婚披露宴なんかと格が違う。あれは何度もできる。

普段着慣れないジャケットを羽織って僕も参加した。2014年の10月の話だ。

しかしあれだよ、政府系のイベントってのはどこの国も同じで長めの待ち時間を設けてあるんだ。用意された席に着いてからもそりゃ待たされる待たされる。
長い待機時間を暗に示すようかのように、会場ではこれでもかってほどのパンフレットや資料が配られてる。

カナダ市民権授与のパンフレット動物をいじめる絵ばかりなのは心が歪んでいるからなのか。そうなのか。

厳かな雰囲気の中、うんうん唸りながらグリグリ描いてる僕の手元を隣にいた女の子がうんうん感心しながら眺めていた。

カナダは今日も平和です。

二重国籍

ということで2015年現在、僕は二重国籍だ。パスポートも日本のとカナダのとで両方手元にある。
机に並べてシミジミ眺めるとなんだかどっかの国の工作員にでもなったような複雑な気分だ。日本のパスポートはその手の市場で高く売れる。

カナダと日本のパスポートパスポートが2つある生活。こんなに大事な物なのに失くしてもスペアがある生活。酔っ払ってすぐ物を失くすバカにとって最高の贅沢ではないか。

ここに一つ問題があって、日本政府は二重国籍を認めていないっていうこと。要は外国籍とっちゃったらどっちか選びなさいってことだ。

僕は猫ひろしとは大きく違い、既に生活の基盤を完全にカナダに移してある。この先も日本に戻って働くメリットは何もない。週35-40時間の労働環境にも完全に慣れた。
もはや日本国籍を保持するかどうかなんて単なる感情論でしかない。

決めた、日本国籍放棄しよう。

だがしかし問題はどうやってやるかだ。当然僕は知らない。
ネットで検索してみたが、いやどうもそれらしい情報が何一つ出てこないのだ。困った。

ネットは完璧ではなかったのだ。Googleのバカ。もう知らない。

怒った女の子

まぁ考えてみたらそりゃそうだ。過去にまともな例が無いのだ。賢い日本人は国籍放棄なんて無茶しない。

こうなるともう頼れるのは自分だけ。

国籍放棄するためには、まず日本に僕がカナダの市民権を持っていることを知ってもらわなければならない。

ということで考えられる実行可能な手段を並べてみる。(単に所有を放棄するだけなのになぜこんな面倒臭いことになっちゃったのだろう)

  1. 日本政府にお手紙を書く。
  2. Youtube上で日本のパスポート燃やしてみせる。
  3. 押入れの奥にパスポートをそっとしまって何もかも忘れる。
  4. その手のプロに尋ねる。

「A」は現実的に考えて相手にされない。日本政府はキチ○ガイのイタズラに一々反応してくれるほど小粋じゃない。

「B」はさすがに国籍と同時に命も放棄しちゃいそうだ。三脚を立てた時点で怖気付いてやめる。

「C」 はどうかな。僕は嫌いだな。

まぁ現実的に考えると「D」が妥当だろう。何事もその手のプロに尋ねてみるのが原案ってもんだ。モントリオールにある日本領事館に聞いてみる。メールで。

あのー、実は去年カナダ市民権獲得しちゃったんですけど、これって二重国籍になりますよね?
違法なままじゃなんとなく心苦しいので、思い切って日本国籍放棄しちゃいたいんですけど何をすればいいのかさっぱりわかりません。
清水の舞台から飛ぶ覚悟です。教えてください。
返事まってます。
Kyoshin

送ってから1ヶ月ほど経つけど現在のところまで返事なし。虫です。いや無視。あまりにカジュアルな文体からイタズラだとでも思われたか。ちゃんと本名と住所も書いたんだが…。
ところで虫って漢字は形が可愛い。

今日はこの辺で締めようかな。

読んでくれてありがとう。


P.S.くそう、iPod shuffleいきなり死んだ。充電ささんない。正確には5秒しか充電しない。なんだよ5秒の充電って。

しゃがんで充電をする男名残惜しさと悔しさ故の手動充電。5秒間だけ充電できるようなので5秒ごとに抜いたり差したりを繰り返す。

何もかも嫌になった。

ねる。

したっけ。


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