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つくってみた: 点字タイピング練習サービス

2017年 9月16日 5:48 PM

プログラミング 社会 海外就職

日本人とカナダ人のみなさんこんにちは。

ここ1ヶ月ほど会社の仕事が忙しくなって、ほぼ毎日のようにちょこちょこ残業している。ここは日本か。
といってもさすがに一般的なクソ日本企業のように9時出勤11時退社させられるなんてほどではなく、まぁ…平均して9時出6時半退社くらいのプチ残業なのだが、さすがに毎日のように続くと地味に辛い。

こんな状況でも特に文句も垂れず黙々と働くカナダ人の同僚達の目には、日々の勤怠時間をオンラインで記録している僕は執念の鬼として映るのかもしれない。この記録もいつの日か会社への請求書となるのだ。

といってもうちの会社、毎週金曜日は午後1時半が終業時間なので残業しているように思えて実はトータルで週40時間ちょっと超えるかどうかの週もザラ。僕はもう随分カナダの労働環境に慣れきってしまったので、週40時間超えて働くのは人権侵害とすら思えるようになってきた。

まぁいいや。

点字

点字。そう点字 視覚障害者の人が使うやつ。今日は点字の話しますよろしく。

僕は最近まで生まれてこのかた点字なんかにまったく触れる機会も動機も持ち合わせていなかったんだけど、一緒に住んでいる彼女が視覚障害者なので一緒に学ぶようになった。
僕の彼女は僕と同じくカナダ永住権を持つなかなかの強者なんだけど、数年前発症した病気のため最近では視野がほとんどないのだ。

そこで現在彼女は、モントリオールにある MAB (Montreal Association for the Blind) Rehabilitation Centre という名の視覚障害者訓練校に足しげく通い、視覚障害者として社会生活を営むために必要な技術を学ぶため、白杖を使った歩行訓練やパソコンのVoice over (画面読み上げ機能)をオンにしてパソコンを使いこなす訓練などを受けている。国籍が日本である彼女にも全て無料でこれら訓練が提供されるのは、さすがカナダといったところだろう。

そこでさ本題に入るんだけど、彼女は点字のタイプライター貰ったのさ。まぁ貰ったっていうより借りてるんだけど。

Perkins BraillerPerkins Brailler ほとんどのパーツが金属製のためクッソ重い。ちな買うと$795する。
 
点字タイプライターの紙こんな感じで紙に打ち出される。

そしたら彼女嬉しいし宿題もあるしでカタカタ練習するじゃない。カタカタっていうより「ガンッ」「ガンッ」「ガンッ」「グワッショイ(改行の音)」って感じなんだけど。

でもさ、打ったらさ。打った文字見えないのよ。目に障害があるから当然なんだけど。

点字タイプライターを使う女性「あれー今の間違ったっぽい。」

だから「あれ、今のタイポ(タイプミス)したかなぁ??」って思った時なんかはいちいち手を伸ばして紙を触って確かめなきゃなんないんだよね。

そのため、タイプライターを貸し出した訓練校では、家族やパートナーに付いてもらって打った文字が正しいか確認してもらいながら練習するように推奨されているわけなのだ。

点字タイプライターを使う二人「んーーー…。」
 
点字タイプライターを使う二人「んんんーーー?」

といっても、僕は日中仕事に行ってるから付きっきりは難しいし、彼女だってもっと気軽に練習したいなーって言ってるし、このタイプライター喋ってくれぬかなこの野郎とも思ったんだけど…

 

こうなったら、オンラインで練習の場を提供しているサイトでもないかなと思ってさ。ググってみたのよ。2017年現在、だいたいこう便利なものは既に賢い誰かさんによって作られているものなのだ、なんて思いながら。

無いの。

有料のアプリケーションだとそれっぽいものは存在するんだけど、キーボードで打った点字を発音するという僕らの要求にあうような代物じゃなかったし。

というわけで僕が作る。誰にも開拓されていないフィールドじゃん。作ったもん勝ちじゃん。(って思ってた。)

使用するプログラミング言語はJavaScript。実験段階だけどSpeechSynthesisっていうAPIがあるし、もう2017年だしでJSで十分じゃないだろうか。といってもさすがに生で書くのは辛すぎるのでAngular 2系で書くことに。

カタカタカタカタ…

(1ヶ月半経過)

一応完成。ドメインも取得。

触ってみてちょうだい。--> My Brailler

*ちなみに君のブラウザーがInternet Explorer (IE)だった場合は喋ってくれません。多分Firefoxもだめ。ChromeかSafariを使ってください。それと、そもそもタイピング練習サイトなのでスマホで遊べぬと文句言わないように。

my braillerの画面使用するキーはこれだけ。実際の点字タイプライターを模倣したキーレイアウトにした。
my braillerの画面自由気ままに練習できるフリータイピングを提供:ALTキーを押せばチートシートが表示されるので最初は見ながら練習できる。

構成は3ページだけ。

  1. ホームページ
  2. フリータイピングページ
  3. エクササイズページ

基本的なキーボードの使い方はホームページに記載。フリータイピングページでは面倒臭いこと抜きにして好きなように打ちまくれるようにしといた。
エクササイズページはまだまだ発展途上かな。全然実践的な問題足りないし。将来的にはスコアも記録できるようにしたい。

開発の状況

開発時間は毎朝一時間早起きすること(+ちょこっと週末)でなんとか捻出。プロトタイプ作成に約一週間、まともに全機能が意図した通りに動くようになったのが1ヶ月後という、途中で何度も投げ出しそうになるプロジェクトでした。だって参考になる前例が全っ然ないんだもの。
開始から約1ヶ月半の本日、とりあえずデプロイできるくらいに形は整いました。フルタイムの仕事持ちながらこれなら早い方じゃね?

当初は、点字タイピング練習サイトなんて誰にも開拓されてないし、楽勝じゃねと思ってたけど開発の中盤あたりから何故誰も作ってこなかったのか身に染みるようにわかってきた。
キーボード入力を受け付けるサイト書くのほんと辛い。ユーザーが起こしうるアクションがそりゃもう無限大だから。こちらが想定してない組み合わせの押し方されたらエラー出る出る。(キーボード押しっぱなしで画面リフレッシュしたら全てブッ飛ぶというエラー見たときゲロ吐きそうになった。)

ほら普通のウェブサイトみたいにクリックベースでアクションを起こすものなら比較的簡単なのだ。だってユーザーが起こし得る行動ってページにあるいくつかのボタンをクリックするくらいしかないんだから。

まぁ今回のプロジェクトでいっぱい学んだよ。脳内のシナプスが新しい領域に進出したのを感じられて良かったよ。今年で40歳になったけどまだまだ脳みそ発達できそうだよ。会社になど行かないでこういうものずっと書く仕事に就きたい。


そうそう、話はガラッと変わるけど、最近カナダでもきちんとしたキャリアを積み上げたいって人たちからメッセージが多いので…

カナダで新しいキャリアを築きたい人へ。
僕は日本にいる時は、ずーっと自衛官。ほふく前進と射撃というどうしようもないスキルセットのみで32歳の時に初めてカナダに来た。英語は話せるようにしときました。そこからファーストフード一年、セキュリティガード三年を経て(その間夜間学校に通い)今のウェブ屋さんの仕事に就きました。

カナダに限らず海外でキャリアを一から構築したいと考えているのであれば、まだまだ新しく今後も十分過ぎるほどの伸びしろのあるウェブ業界はおすすめです。勉強することが苦じゃなければ努力次第で一気に駆け上がれます。あと特にコンピュータが嫌いじゃなければ。

関連記事:キャリアを持ちたい。たとえ外国でも。

当時、軍用スキルしかなかった僕は意を決してモントリオールにあるHerzing Collegeに通いGraphic design for websitesという14ヶ月のコースを卒業しました。2014年です。
気になる学費はこの辺にしてはちょっとお高く、約$11,000(約110万円)だったと記憶してます。まぁ日本のその手の学校に比べたら安いだろうし、元はとれます。まぁ参考までに。

読んでくれてありがと。

したっけ。


カテゴリー:プログラミング

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コメント 2

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Kyoshin

2018年 1月4日 9:24 PM

I know thanks!

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Yama

2018年 1月4日 3:27 PM

You are genius!!! ヽ(´▽`)/ 天才

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