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人の命が軽過ぎる日本

2017年5月7日(日)

やる気の業務ポスター

先日、何気なく日本のニュース記事なんかをパラパラ読んでて感じたことがある。まぁモントリオールに住み始めて以来なんとなく感じてた事なのだが、やっぱりあれだ、日本では人の命が軽過ぎる。実に軽い。羽毛のように軽い。

日本では、中学生の自殺、長時間労働による過労死、電車への飛び込み自殺(まぁこれも過労死なのだが)などなど… ググったらまあ出るわ出る。相変わらずの日常茶飯事なのだね。
警察庁発表によると2016年は21,897名が自殺してんだから毎日59人も自殺だけで逝ったってことになる。戦争でもしてんのかよ。

カナダで10代の自殺なんて起きた日にゃあもう3ヶ月はニュースに流れ続ける。
子供の自殺っていうのは国会で総理大臣がお悔やみを述べちゃうくらいショッキングな出来事なのだよ。普通の国では。

カナダでは、子供が一人でも行方不明になると速攻でTV番組を中断して情報提供を求める。行方が分からなくなってから4時間でこれだけの対応ができる。番組の継続より子供一人の命の方が重要って知ってるから。

カナダで行方不明になった子供の情報提供を求めるテロップ

突然の大音量とテロップにより女児が行方不明になったことを伝えるシステム。全てのチャンネルで一斉放送だ。最初見た時ミサイルでも飛んできたのかと思った。

一方、中高生どころかランドセル背負った小学生までビルから飛び降りちゃうお国柄の日本では、子供の自殺ですら夕方6時のニュースをちょいとにぎわせて「ハイお終い。」である。明日には次の自殺が飛び込んでくるのだから一々感傷的になってなんかいられない。
例え子供の自殺があったとしても、あの国で大人は誰一人として責任をとることはないし建設的な対策を出さなくて良いのだ。報道陣のカメラに向かって脂ぎったバーコード頭でも下げときゃ国民は「しょうがねぇなぁ。次からは気を付けろよ。」なんて小さな自尊心をくすぐられつつ満足し次へ進むのだ。

モントリオールに住んで7年。もう日本はそんな国にしか映らない。2017年現在も経済力は未だ先進国並みだが、こういうところが普通の先進国と決定的に違う。

命が軽い。そして誰もそれを自覚してない。

「中国では人の命が軽い。」なんて日本人が言うのを聞くが、外から見るともうどっちもどっちである。



中国では過去にとある街のデパートでエスカレーターの事故により買い物客がガンガン死んでいた。床のパネルがゆるくてたまに人が落ちてしまうからだ。そこでは年間90人の犠牲者を出しつつも、デパード側がとっていた対応策は「床が落ちたら客を引っ張れるよう人を立たせておく」だった。

中国のとあるデパートのエスカレーターで構える従業員

エスカレーターで客を救うため構える従業員

普通の先進国であれば、当該エスカレーター閉鎖どころかこんなクソみたいな対策立ててた経営者は逮捕され、デパート自体が消滅することは容易に想像出来ると思うけどこれが起きないのだ。なぜなら人の命がとーっても軽いから。
かの国では、人の命よりデパートの売り上げの方が重い、人の命より経済を回す方が重いという考えが受け入れられることをこの対策が証明しちゃってる。
そうだからといって「これだから中国は。」なんて馬鹿にできないよ。
日本も形は違えど似たようなことやってるから。
毎日働かせすぎで無茶苦茶人死んでるし、それを受け入れてんじゃん。

クソみたいな長時間労働とそれを助長する無制限責任制

過労死をなくすため、社内カウンセラーを立てたりノー残業デーや早めの帰宅を促す呼びかけ運動なんかを実施してる企業もあるけど、そんなの焼け石に水。クソみたいな長時間労働とそれを正当化してる無制限責任制(末端の従業員にまで経営者と同じ視点を持とうじゃないかという躾)あとJob Description (業務記述書)が存在しないという現実を何とかしろよと思う。

だいたい「水曜日はノー残業デー」とかジョークだろ。笑わせんな。毎日ノー残業デーにしとけ。
長時間労働で人の命が天秤にかけられてるのにこんなゴミみたいな対策立てて喜んでる時点で中国も日本も一緒。命が軽い。カナダじゃ部下に一日でも残業させたら速攻で上司はマイナス評価食らうんだぞ。

日本では、まともなJob Description (業務記述書)が存在しない。(業務記述書とは自分がやるべき仕事の内容が具体的に書いてある紙のこと。)従業員というのは基本それに記述されている仕事についてのみ責任を持つ。逆を言うとそれに書いてない仕事はやらなくて良い、ていうかやってはいけないのだ、他の従業員の仕事を奪うことになるから。
カナダでは最低賃金のファーストフード店ですら業務記述書がある。僕は2010年にモントリオールのハンバーガー店で一年ほど働いたが、調理員である業務内容はきちんと文章で示されており調理とキッチン清掃以外の仕事をすることは許されていなかった。自分の仕事が終わればさっさと帰宅していたものだ。

ところが2017年の日本じゃどうだ。こんなジョークみたいなポスターが存在する。

考えない 禁止

考えない禁止ポスター

考えない禁止! できない理由禁止! は?

「売り上げを増やすには?」「経費を減らすには?」ってそれ管理者の仕事だろ。
末端の従業員には彼らにしかできない業務に集中させとけよ。
こういうことを部下にさせてる時点で管理者はFree rider(タダ乗り野郎)って呼ばれて普通にリストラの対象だぞ「先進国」じゃ。

できない病にかかってない?

できない病にかかってないポスター

「知恵を出すのがあなたの仕事」って、いやいやいやいや…どう考えてもおめーのだろ。

「設備や商品がないからできない、ではなくて」「予算がないからできない、ではなくて」=>「知恵を出すのがあなたの仕事!」って、これ普通にやばいだろ。そもそも予算取ってくるのが上司の仕事だろ?これを堂々と掲示してる経営陣は予算割かずに商売できると本気で思ってるのか?そうじゃなきゃ従業員が自腹切るのを暗に期待してるだろ。
職務に見合った報酬も与えず、末端の従業員にまで経営者の視点を持つことを期待するなんて組織全体として効率が悪すぎ。末端は末端なりに、経営側は経営側なりにお互い得意な土俵で100%の力を出せるように組織をデザインしとけよクソがと本当に思う。

これらポスターに代表されるようなメンタリティが従業員の「自主的な」残業や休日出勤の温床になってるのも明らか。本来会社というのはそれぞれが自分の正面の仕事をこなせてたらそれで回るはずなんだよ…。だからこそ色々な人を集めて会社を「組織」してんじゃん。お互いがお互いの職務内容に足を踏み入れ出したら組織として効率悪くない?

最後に

こんな感じでのらりくらりと死に直結する長時間労働の根本的な対策がとられることのない現実、毎日の自殺を日常として受け入れちゃってる日本。こんなんでも暴動が起きない国。この事実をカナダ人に説明しても到底理解してもらえない。

この現実の根っこにあるのはやっぱり命の重みが先進国並みじゃないから。そしてその事実をそれを誰も認めたくないから。だってそんなこと話すなんて日本じゃタブーだもん。


したっけ。




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